#12 [ケアマネ向け] なぜ「運動量」だけでは生活は良くならないのか
こんにちは、作業療法士の近藤です。
このカテゴリーでは、
生活期支援を考えるうえでの視点を整理しています。
今回は
「なぜ“運動量”だけでは生活は良くならないのか」についてです。
1.結論
生活期において重要なのは、
運動量そのものではなく、
生活への転移が起きているかどうかです。
2.現場でよくある状況
・マシン運動は十分に実施している
・集団体操にも参加できている
・しかしADLに変化が乏しい
このようなケースは少なくありません。
背景には、
・生活環境との結びつきの弱さ
・疲労管理の不足
・目標設定のズレ
などが考えられます。
3.生活期リハビリの視点
生活期では、
・転倒予防
・活動量維持
・再発予防
・家族負担軽減
を同時に見ていく必要があります。
そのため、
「どれだけ運動したか」ではなく、
・自宅での立ち上がりが安定したか
・外出頻度が維持できているか
・日内変動が悪化していないか
といった生活指標で評価することが重要になります。
ハートピアの森では、
必要な時期には機能回復も狙います。
ただし、
運動量の増加自体をゴールにはしません。
生活への反映を前提に負荷を設定しています。
4.支援調整の視点
デイ選択や利用回数の検討時には、
・帰宅後の疲労
・生活動作への影響
・転倒リスク
・家族負担
を総合的に確認することが重要です。
運動量の多さだけでは、
生活の安定度は測れません。
5.まとめ
生活期では、
運動量よりも生活の安定度が指標になります。
量ではなく、
生活への転移と安全性のバランス。
生活期の支援では、
一つの正解よりも、状況に応じた判断が求められる場面が多くあります。
今回の内容が、
支援調整やサービス選択を考える際の
一つの視点としてお役立ていただければと思います。
以上、近藤でしたっ。




