#24 [ケアマネ向け] 在宅生活を続けるために必要な「動作」の考え方
こんにちは、作業療法士の近藤です。
このカテゴリーでは、
生活期支援を考えるうえでの視点を整理しています。
今回は
**「在宅生活を続けるために必要な“動作”の考え方」**についてです。
1.結論
在宅生活を続けるために必要なのは、
“きれいな動作”ではなく、
安全で継続できる動作です。
2.現場でよくある状況
支援現場では、
・立ち上がりがぎこちない
・歩き方が左右非対称
・スピードが遅い
といった動作に対して、
「改善が必要」と捉えられることがあります。
もちろん改善が可能な時期であれば、
機能回復を目指すことは重要です。
しかし、生活期では、
・転倒していないか
・疲労が残っていないか
・家族が安全に介助できているか
がより重要な指標になります。
3.生活期リハビリの視点
生活期では、
動作を「評価対象」ではなく、
生活を支える手段として見ます。
例えば、
・手すりを使えば安全に立てる
・時間はかかるが自分で歩ける
・杖があれば外出できる
このような動作は、
“理想的”ではなくても、
在宅生活を支える十分な力を持っています。
ハートピアの森では、
機能回復が見込める時期には積極的に負荷を設定します。
一方で、
進行性疾患や高齢期では、
将来的な変化も予測しながら、
無理のない動作設計を行います。
「どこまで改善を狙うか」
「どこから安定を優先するか」
ここが生活期の判断軸です。
4.支援調整の視点
サービス調整時には、
・動作の安定度
・疲労の蓄積
・転倒歴
・家族介助の負担
・日内変動
を総合的に確認する必要があります。
単純な“できる/できない”ではなく、
続けられるかどうかが重要です。
動作は生活の一部であり、
生活全体のバランスの中で評価します。
5.まとめ
在宅生活を支える動作とは、
最大限に改善された動作ではなく、
安全で継続可能な動作です。
生活期の支援では、
一つの正解よりも、状況に応じた判断が求められる場面が多くあります。
今回の内容が、
支援調整やサービス選択を考える際の
一つの視点としてお役立ていただければと思います。
以上、近藤でしたっ。




