#22 [疾患別リハビリ] 片麻痺の方が在宅生活を続けるために必要な視点
こんにちは、作業療法士の近藤です。
このカテゴリーでは、
疾患や症状に対して「生活の中でどう支えるか」という視点で整理しています。
今回は
**「片麻痺の方が在宅生活を続けるために必要な視点」**についてです。
1.結論
片麻痺があっても、
在宅生活は続けられます。
大切なのは、
麻痺そのものよりも“生活の中でどう使うか”という視点です。
2.よくある状況
退院直後は、
・麻痺側の手足が思うように動かない
・歩行が不安定
・転倒が心配
・家族が介助に戸惑う
といった場面が多く見られます。
また、
・麻痺側を使わなくなる
・健側ばかりに頼る
・活動量が減る
ことで、生活の幅が徐々に狭くなることもあります。
3.生活期で大切にしている視点
生活期では、
①「安全性」の確保
・立ち上がりの安定
・歩行時のふらつき
・段差やトイレ動作の確認
転倒を防ぐことが、在宅継続の土台になります。
②「使える動き」を増やす
麻痺が完全に回復しなくても、
・支えがあれば立てる
・手すりがあれば移動できる
・補助具で片手動作が可能になる
といった“使える形”を作ることが重要です。
ハートピアの森では、
機能回復が期待できる段階では積極的にアプローチします。
同時に、
生活の中で実際に使える形に落とし込むことを重視しています。
③「疲労管理」
片麻痺の方は、
・健側への負担増大
・動作時のエネルギー消費増加
により、疲れやすい傾向があります。
疲労が強いと、
・外出が減る
・活動量が低下する
・再入院リスクが高まる
可能性があります。
④「家族支援」
介助方法が合っていないと、
・本人が動きづらい
・家族が腰を痛める
・お互いにストレスが増える
ことがあります。
正しい立ち位置や支え方を知るだけで、
動作は大きく変わります。
4.生活の中で見るポイント
在宅生活を続けるうえで、
・転倒していないか
・外出頻度が保てているか
・役割が残っているか
・表情や意欲が落ちていないか
を確認することが大切です。
片麻痺は「機能の問題」だけでなく、
「生活の問題」でもあります。
5.まとめ
片麻痺があっても、
生活の工夫と適切な関わりで、在宅生活は十分に続けられます。
大切なのは、
・安全
・使える動き
・疲労管理
・家族支援
この4つの視点です。
疾患や症状があっても、
生活の中でできる工夫や関わり方は必ずあります。
今回の内容が、
在宅生活を考えるうえでの
具体的なヒントになれば幸いです。
以上、近藤でしたっ。




