#73 [疾患別リハビリ] 認知症:物忘れと認知症の違い
こんにちは、作業療法士の近藤です。
このカテゴリーでは、
疾患や症状に対して
「生活の中でどう支えるか」という視点で整理しています。
今回は「物忘れと認知症の違い」についてです。
■結論
物忘れと認知症の違いは、
「思い出せるかどうか」ではなく、生活への影響が出ているかどうかです。
単なる物忘れでも、
生活に影響が出ていれば注意が必要になります。
■危険
認知症の初期は
・物忘れとして見過ごされる
・様子を見てしまう
ことが多く、
・対応が遅れる
・生活の変化が進む
といったリスクがあります。
結果として
・外出が減る
・活動量が低下する
・生活リズムが崩れる
ことにつながります。
■注意
一見すると
・会話はできる
・日常生活もできている
・大きな問題はない
ため、判断が難しいことがあります。
ただ実際には
・同じことを何度も聞く
・予定を忘れる
・やることが減ってくる
といった変化が見られます。
👉**「できているように見えるが変化は出ている」状態です。**
■なぜこのような違いが起きるのか
物忘れは
・加齢による変化
・一時的な記憶の低下
が主な原因で、
👉ヒントがあれば思い出せる
ことが多いです。
一方で認知症では
・記憶そのものが抜けてしまう
・情報を整理する力が低下する
ため、
👉ヒントがあっても思い出せない
ことがあります。
また
・段取りを考える力
・注意する力
も低下するため、
👉生活の中での行動に影響が出てきます。
■生活の中で実際に起きていること
現場では
・同じ話を繰り返す
・約束の時間を忘れる
・薬の管理ができなくなる
といった場面が見られます。
また
・買い物に行かなくなる
・外出を避けるようになる
・家の中で過ごす時間が増える
といった変化も出てきます。
👉「できること」より
👉「やっていること」が変わります。
■このまま進むとどうなるか(予測)
この状態が続くと
・活動量の低下
・生活範囲の縮小
・社会的な関わりの減少
につながります。
さらに
・できることが減る
・生活のサポートが必要になる
といった状態になる可能性があります。
👉早めに気づくことが重要です。
■できること
生活の中では
・生活リズムを整える
・外に出る機会を作る
・人と関わる時間を持つ
ことが大切です。
また
・無理に思い出させない
・安心して過ごせる環境を作る
といった関わりも重要になります。
👉「できることを続ける」ことがポイントです。
■まとめ
物忘れと認知症の違いは
👉生活に影響が出ているかどうか
が大きなポイントになります。
そのため
・小さな変化に気づく
・早めに関わる
・生活を整える
ことが重要です。
疾患や症状があっても、
生活の中でできる工夫や関わり方は必ずあります。
今回の内容が、
在宅生活を考えるうえでの
具体的なヒントになれば幸いです。
以上、近藤でしたっ。




